ツルコケモモ

体内殺菌&老廃物排出を助ける赤い果実

ツルコケモモの効果・効能

  • ポリフェノールの抗酸化作用
  • キナ酸による殺菌・抗菌作用
  • 膀胱内・尿路を殺菌&老廃物を排出で膀胱炎・尿道炎予防
  • 歯周病菌や虫歯菌の歯への付着抑制
  • コレステロールの抑制作用
  • 抗ウイルス作用によるインフルエンザ予防

ツルコケモモの特長/膀胱炎・尿道炎に対する作用

  • ツルコケモモはアメリカ先住民が使用、尿路感染症予防・改善効果
  • アメリカ捕鯨漁師や船乗りが壊血病予防のために航海の際に携帯
  • 鶴(crane)の頭に似ていることに由来してつけられた「Cranberry」
  • ブルーベリーの2.5倍のポリフェノールが抗酸化、コレステロール抑制
  • 強い殺菌作用と老廃物排出作用のあるキナ酸含有で殺菌抗菌効果
ツルコケモモ
●アメリカ先住民族の生薬/ツルコケモモ
膀胱炎の辛い症状の解消・予防に、ツルコケモモ。

▽▽▽「ツルコケモモ」の効果効能を知りたい方は、以下をお読みください▽▽▽

ツルコケモモの力で殺菌&抗菌

ツルコケモモという果物をご存知でしょうか?ツルコケモモとはブルーベリーやラズベリーに似た赤い実をつける植物で、日本ではあまりなじみがない果物ですが、アメリカではツルコケモモが持つ幾つかの作用をカラダに取り入れるべく、ジャムやジュースなどあらゆるレシピや食品の形で日常的にかなり食されているようです。

ツルコケモモは北米原産で、ネイティブアメリカンによって最初に利用され、春に咲くツルコケモモのピンク色の花が、鶴(crane)の頭とくちばしに似ていることから、英語名では「Cran-Berry」(クランベリー)と名付けられ、それが後に「Cranberry」となったというエピソードがあります。またアメリカ捕鯨漁師や船乗り達は、壊血病を予防するために、ビタミンCの豊富なツルコケモモを航海に持っていったという記述もあるほどツルコケモモは古くから人々に重宝がられてきました。

アメリカでは、ツルコケモモは泌尿器系疾患に最も効果があると評価されており、日本でも膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)に効果があるとされ、注目を集めています。

そんなツルコケモモの大きな二つの作用について以下にご紹介しましょう。

(1) 抗酸化作用
芯まで真っ赤なツルコケモモの実は、赤い色の色素成分のもとであるアントシアニンとプロアントシアニジンというポリフェノール成分を含んでいます。この成分が活性酸素を減らす抗酸化作用を持っており、コレステロール値の上昇を防いだり、膀胱炎・尿道炎はもちろん各種の感染症予防に役立つと考えられています。ポリフェノールは特に果物に多く含まれていますが、その中でも含有量が多いと言われているブルーベリーの総ポリフェノール量は1g中10μmolなのに対し、ツルコケモモは、1g中24μmolと、よりたくさんのポリフェノール成分が含まれています。

(2) 殺菌&抗菌作用
同じくツルコケモモに含まれる「キナ酸」には強い殺菌作用があり、老廃物の排出も助けてくれます。さらには、キナ酸が肝臓で代謝されると馬尿酸という酸性の物質になり、尿を酸性に保たれることで感染菌の増殖を抑制してくれます。つまり、まずは、尿の通り道についた細菌をやっつけてくれ、それに加えて、その後、菌が付かないようにコーティングして抗菌してくれるというわけです。

このように抗酸化作用と殺菌・抗菌作用、この二つの作用が総合的に働いて膀胱や尿道を細菌から守ってくれることにつながっています。

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膀胱炎・尿道炎(尿路感染症) - 女性は特に要注意

意外と女性の多くが悩んでいると言われているのが膀胱炎です。実は膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)は「感染症」というよりは、今や頑張る女性の生活習慣病の一種と言うことができるかもしれません。忙しくてついトイレのタイミングを逃したり、オフィス内での冷えや仕事で無理を重ねてしまうことが膀胱炎・尿道炎の引き金になります。

そもそも膀胱炎とは、膀胱に細菌が感染して炎症を起こす病気です。膀胱は本来無菌の状態なのですが、男性の15〜16cmと比較して、女性の尿道の長さは4cmと短く、そのため膀胱に細菌が入りやすいのです。「トイレを我慢すると膀胱炎になる」と言われるのは、尿が長時間、膀胱内にたまることで、膀胱の内面が傷み、細菌に感染しやすい状態になり、膀胱内に細菌が増えてしまうことが原因と言われています。

本来、人間の膀胱の粘膜には細菌に対する抵抗力があるのですが、疲れているときなど抵抗力が弱くなった時には感染しやすくなります。膀胱炎にかかってしまった場合の一般的な病院での治療には、抗生物質が使用されることが多いようですが、抗生物質は胃腸が荒れてしまったり、カラダにとって必要な菌までも殺してしまうなどの弊害もあるとされているので、薬以外の方法でまず防ぎたい病気でもあります。具体的には、「膀胱内で菌を増やさない」「膀胱内に菌を入れない」「カラダの抵抗力を落とさない」といったことに注意したいところです。

また膀胱炎・尿道炎という病気は、その人の生活習慣が原因であることが多いため、一旦かかると繰り返してしまうということが多い病気です。繰り返さないようにするには自分の生活パターンを振り返って原因になるようなポイントを改善することが必要になってきます。

ツルコケモモは、インフルエンザ対策にも期待

膀胱炎・尿道炎(尿路感染症)など、女性のトイレの悩みに大活躍のツルコケモモですが、その他にも、ツルコケモモなどのベリー類に抗ウイルス作用が認められたという研究結果が、日本の医科大学の研究室から発表されています。冬の乾燥した季節には嬉しい効果です。

ツルコケモモに含まれる"ポリフェノール"が、抗ウイルスの働きをしているのではないかと推測されています。先述したポリフェノールは、紫外線などから身を守るために植物が持っている苦味や色素の成分で、強力な抗酸化力で知られています。ツルコケモモは、特に多くのポリフェノールを含んでいるため、抗ウイルス作用に期待が持たれています。

ウイルスは、体内に入り込むと細胞の中に入り込んで悪さをするのですが、ポリフェノールはそのウイルス表面にくっついてコーティングするような役割を持ち、ウイルスが細胞に直接触れられないようにブロックしているのではないかと考えられています。

ツルコケモモは“飲む消毒薬”のように気軽に利用でき、風邪などの予防効果に加え、感染後の悪化を抑えることにも期待がもたれています。

ただし、ドライ・ツルコケモモについては、乾燥処理の最中に、微量栄養素を含む必要成分が多量に失われてしまうため、注意が必要です。

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ジュースやジャムではないツルコケモモの摂り方

辛い「膀胱炎・尿道炎」を繰り返さないよう予防を意識しているなら、副作用の心配をせず、なるべく容易な方法としてツルコケモモを使ってみることは賢い方法の一つかもしれません。

ツルコケモモを摂る方法として、市販のジャムやジュースという手があります。しかしながら、より膀胱炎予防に特化したいと思っている方には、少々物足りないかもしれません。例えばツルコケモモジャムは加熱によって有効成分が熱により失われている可能性があります。また、ツルコケモモジュースの場合、様々な添加物や糖分が入っていたり、果汁が薄められていたりすれば、かなり多量に摂る必要があります。さらに、ツルコケモモジュースは少なからず胃に負担がかかるため、体に合わないという方も多いようです。本来ならツルコケモモの実をそのまま食したいところですが、私たちの生活の中ではフレッシュなツルコケモモを見つける事はそう簡単ではありませんし、酸味・苦味の強いツルコケモモを毎日続けるのはそれほど簡単な事ではなさそうです。

膀胱炎・尿道炎予防のために、ツルコケモモを継続的に摂取するならサプリメントの形で摂るのが賢明でしょう。「本来は生の果実の形で」と考えているのなら、なるべくツルコケモモ素材の優秀さと新鮮さを損なわないような加工がされているサプリメントに注目してみるのも良いかもしれません。

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